1. 清潔の概念

インプラント治療は、ほとんどの場合、清潔で全く無菌状態の骨の中に、滅菌されたチタン製のフィクスチャーと呼ばれるインプラントの土台を埋め込む手術から開始します。…と言うことは、術者はもちろんのこと直接介助や助手、患者様の口腔内、手術室に至るまで直接携わる人間、場所は清潔な状況で行われなければなりません。 外科の基本中の基本です。
2. 口腔外科的技術
インプラント埋入術は、純然たる「口腔外科的」処置です。
麻酔、切開、粘膜骨膜剥離、縫合など。
また、最近では骨移植、骨延長、上顎洞底挙上術、など難易度の高い外科処置を伴う必要性のある症例も少なくありません。また、インプラント手術を行う周囲組織の解剖学、生理学的知識を知っておくことも術者として必須条件です。
3. 全身状態の把握
インプラントを埋入する必要のある歯を失った患者様は、相対的に有病者である可能性が高いと言えます。 例えば、糖尿病と歯周病の関係で知られるように、全身的な状態は、局所(口腔内)に顕著に反映されます。
インプラント治療を成功に導く要因は、当方(手術を行う側)の技術的な問題と、患者様側のメインテナンスの問題双方を解決する必要があります。その技術的問題は単に手術手技のみならず、上記1、2、3をまず解決する必要があります。
現在では様々な医療機関で多くのインプラント処置が行われていますが、上記すべての要因を完璧に満たした上でインプラント治療を施行している医療機関はそう多くないと想像します。
当院のインプラント治療は、上記要因を可能な限り解決し、最新トレンドを追わず、エビデンスが明確で、確立された方法を、安全に、しかも出来るだけ長く使えるように努力しております。