診療時間
平日 9:00~13:00 / 15:00 ~ 18:00
土曜日 9:00~15:00(休診日:日曜日・祝日)
※手術日、訪問診療日は診療カレンダーをご覧ください。
診療内容
下顎が前に伸びすぎていたり、逆に顎が小さすぎたりなど、顎の骨のゆがみや形・大きさの異常、バランスの悪さにより、上手く噛めない(咬合の異常)、話しづらい(構音障害)などの機能異常をきたした状態を総称して「顎変形症」と言います。生まれつきのもの(先天性)と、生後に生じたもの(後天性)とがあります。現在ではこのような機能的問題で悩まれている患者様に対して、多くの場合矯正治療に手術を組み合わせる「顎矯正手術」を行うことで治療が可能となります。また、顎変形症として治療が開始した場合、術前矯正、手術、術後矯正全てが保険適応の対象となります。
顎変形症の主な症状
下顎が前に
出ている
うまくものが
噛めない
極端な受け口
発音がしにくい・
言葉が
わかりにくい
「顎変形症」と診断された患者様に対して、現在では多くの場合、⻭を動かす矯正治療とあごの骨の形を変える外科手術を組み合わせて行います。矯正治療だけでは不十分なことが多く、あごの骨の手術により、骨の形態的異常を修正して、機能的にも審美的にも調和がとれるようにします。ただ、「顎変形症」はあくまで総称であり、人それぞれで症状がかなり異なります。基本的には⻭と顎のバランスを整える手術を行いますが、どの部分をどのように動かすかにより、方法が異なります。診察では、患者様の状態がどの症状にあたるのか、どの術式がベストなのかを見極め、治療にあたります。
精密検査・診断
当院の場合、初診カウンセリングで顎変形症と診断を受けたら、口腔写真、X線写真などの精密検査を行います。場合によってはCT撮影が必要となることもあります。
連携病院による
検査・治療プランの作成
当院での検査結果をもとに、実際に手術を行う音羽病院(京都顎変形症センター)でより詳細な検査を行い、手術プランを決定します。
矯正治療
手術に先立ち、提携の矯正⻭科にて矯正治療を行います。手術に最適な⻭並びになったところで、手術へと治療を進ませることができるのですが、ここまでの期間が最も⻑くかかり、年齢や動かす⻭の量にもよりますが、一般的に1〜2年程度の期間を要します。そのため、矯正期間中は矯正⻭科・口腔外科と両方に通院することが求められます。
手術
顎変形症の手術については、特別な場合を除き、一般的には約8日間程度の入院期間が必要です。手術の時間は骨の形態や移動する量によって個人差はありますが、片顎のみの場合は約3時間程度、両顎の手術は5〜6時間程度となります。全身麻酔下における手術となるため、手術前後に麻酔の導入・覚醒のための時間がかかります。
手術後
術後は概ね1ヶ月後程度で固いもの以外は食べられる程度にまで回復をします。ただし、激しい運動や顎を強打する可能性のあるスポーツはさらに1ヶ月程度控えていただく必要があります。また、術式によっては圧迫素材などを使用していただく必要があります。手術後の診察の目安としては一般的に、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後と定期的な通院が必要となります。
提携専門機関の紹介
顎変形症の診断・治療にあたっては、治療期間も⻑期間となるため、矯正⻭科医と口腔外科医とが綿密に連携したチーム治療が必要になります。
当院では、以下の専門機関と連携し、治療を行います。
症例.01
下顎前突症、開咬症
術前矯正ののち、上下顎の手術を施行し、咬合審美的に回復しました。
症例.02
開咬症
術前矯正ののち、上下顎の手術を施行し、咬合審美的に回復しました。