歯やお口のお悩み
口の中や唇など、口腔内には様々な腫瘍が発生します。痛みのあるものやないもの、水膨れ状のできものなど、その症状も様々です。なかなか治らない口内炎だと思い放置していた腫瘍が、実は悪性腫瘍だったというケースもあります。口腔内のできものは、症状だけでなく原因も合わせて診断することが適切な治療への条件となりますので、口腔外科専門医による見極めは大変重要です。口の中のできものは自己判断せず、お早めにご相談ください。
唇や舌、頬の粘膜の下には、唾液を出すたくさんの唾液腺があります。この小さな唾液腺からの分泌がうまく行われずに、周囲の組織中に唾液がたまってしまうことでできる透明な袋状の水膨れを粘液嚢胞と言います。痛みはほとんどありませんが、水膨れを潰して内容液を流出させても、内容液がたまるとまた再発を繰り返します。主な原因としては、物を食べているときなどに唇や頬の内側などを噛んでしまったり、歯ブラシや指で口の中を傷つけたりしてしまった際、粘膜の傷が治るときに唾液腺が詰まってしまうことがあり、その結果粘液嚢胞になってしまうと考えられています。
自然になくなることはほとんどなく、繰り返すことにより硬くなってしまうこともあるため、切除(嚢胞摘出手術)により、嚢胞の周りを切開し、小唾液腺も含めて摘出する必要があります。
口腔粘膜に角化異常を伴う炎症性病変です。頬粘膜は扁平苔癬が最もよくできる部位で、中高年層の女性に多くみられます。症状は、口腔粘膜に光沢のある乳白色の線状のものがレース状に配列し、その周囲粘膜が赤みを帯びていて、びらんを伴うことが多く、まれに水疱を形成することもあります。びらんや潰瘍(かいよう)が形成されると、入れ⻭などの接触や辛い食品などに刺激されることによる痛みがあります。経過は慢性で、非常に⻑いのが特徴です。
⻭科用金属によるアレルギーが疑われるケースでは、パッチテストなどで⻭科用の金属アレルギー検査を行なった後、原因と判明した詰め物や被せ物をすべて除去していくことになります。症状の改善のため、患部にはうがい薬や副腎皮質ステロイド薬を含む軟膏を塗ります。

