親知らずが痛い

体力や免疫力の低下とともに、普段から不潔な領域になりがちな親知らず（智歯）の周辺が痛くなることがあります。
歯そのものが虫歯になることもありますが、ほとんどの場合、親知らず周囲の歯肉が細菌感染し炎症を起こします。痛みは勿論、顔が腫れたり、口が開きづらかったり、発熱して全身に影響することも少なくありません。まずは消炎に努め、抗菌薬を投与。発熱時は安静にして口腔内を清潔に保ちます。消炎後は抜歯が望ましいでしょう。
ただし、上の親知らずは副鼻腔に、下は下歯槽神経や動脈に近接しているためリスクの高い抜歯になることがあります。その場合、レントゲン画像だけでなく三次元的な情報が得られる3D-CT画像を利用することでより安全に抜歯ができます。

考えられる疾患・治療法

●智歯周囲炎　―――　抗菌薬による消炎後、抜歯